ほぼ休眠状態のこのブログですが,次に移転することにしました。
FC2ブログにとりたてて不満があるわけではなく,はてなブログだと直接markdownで記述でき,いちいちhtmlに変換してから貼りつけるという手間が省けるためです。
そのうちまたこちらに戻ってくるかもしれません。
昨日,NHK大河ドラマ「八重の桜」の第1回が放送されました。
最近の大河ドラマは第1回を見てつまらなくて第2回以降見なくなったのですが,「八重の桜」はしばらく見てみようと思います。会津藩の運命はよく知っているので,楽しいドラマにはなりそうもないのですが。
さて,「八重の桜」第1回,八重の兄の覚馬が鉄砲の撃ちかたを指導する場面で次のようなセリフがありました。
狙いを定めたら,闇夜に霜の降るごとく,静かに引き金を引く。
闇夜に霜の降るごとくって幕末のころから使われていたのでしょうか?
私がこのことばをはじめて知ったのは土曜ワイド劇場・杉崎船長シリーズ6「愛と死の殺人航路~函館・立待岬に消えた女 闇夜に霜の降るごとく」で,二等航海士・坂本吾郎が引き金を引くときにこのことばをつぶやいていました。
ググってみると,もともとは旧陸軍で小銃の引き金を引くコツを表わしたことばらしいですが,いつごろから使われているのかはわかりませんでした。
坂本吾郎の名セリフにはもうひとつあって,第1の犯行のときの次のセリフはサスペンスドラマ史上に残る名セリフだと思います。銃口を向けられて「どうしてオレを!!」とワメく男に対し,
死んで(い)く人に今さら訳を説明してもしかたがないでしょう。
今日は天皇誕生日です。天皇の誕生日を祝う祝日として名前も日付も変わらないのは,明治以降では今の天皇の天皇誕生日がはじめてです。
明治天皇の天長節は当初は九月二十二日でした。天保暦からグレゴリオ暦への改暦によって11月3日に移動しました。
大正天皇の天長節ははじめは8月31日でした。ところが,暑いからという理由で[要出典],10月31日に移動させられました。
はじめ8月30日ごろに予定されていた明治天皇の葬式(いわゆる大喪)が二百十日を考慮して9月13~15日に変更になったのですが,実際に9月1日に台風がやってきたので,もしかするとその影響もあったのでは?という感じもします。根拠はありません。
昭和天皇については日付は変わりませんが,戦前の天長節から戦後の天皇誕生日へと,名前が変わりました。
昭和時代の天皇誕生日といえば,春の天皇賞でした。もっといえば,天長節の時代には東京優駿大競走が行なわれていました(3回だけですが)。同じように有馬記念を12月23日に固定すればいいのに。この期に及んでそうはならないでしょうけれど。ホントのところは12月28日が最適なのかなあという気もします。
1959年9月26日18時ごろ,台風15号が潮岬の西に上陸しました。伊勢湾台風です。死者4697人,不明401人,負傷者38921人,住家全壊40838棟,半壊113052棟,床上浸水157858棟,床下浸水205753棟など,明治以降では最大の台風被害になりました。
この日は土曜日,なんと,京都競馬場で競馬が通常どおり開催されていました。台風の大きさと強さ,予想進路などからすると,上陸前とはいえ,今ならまず開催中止です。
「競馬歴史新聞」にも載っていますが,風雨の中行なわれた第4競走「サラブレッド系障碍競走」(2300m,7頭)は大荒れに荒れました。1番人気ナルトホマレは2周目の第4コーナーで3番人気ブゼンタニカゼに内に押圧されて競走中止,このためブゼンタニカゼは1位入線しましたが失格となり,1着は繰り上がりで5番人気のタケリユウ,2着には最下位人気のアスカリユウ(「競馬歴史新聞」ではカスカリュウになっていますが誤植でしょう)がはいり,連式(6枠連勝単式)は267,350円の配当になりました。今では3連単で毎週のように出ている配当ですが,当時としては目が飛び出るような配当だったことでしょう。
このレースでは,1着から3着まで枠順にはいっています。何も考えずに枠順に買っていれば20万馬券をゲットできたわけです。
当時発売されていた3重式はこの日は1,2,3レースではなく2,3,4レースが対象で,的中は1票,127,680円の配当になっています。
ちなみに,騎手を見ると,2着にはいったアスカリユウの騎手に松本善登の懐かしい名前が。現調教師の北橋修二,武邦彦,今年引退した松永善晴の名前も見えます。武邦彦も障害に乗っていたんですね。
この日,他に荒れたレースは,第1競走「繋駕速歩競走」(連式9,380円),第9競走(連式5,740円)くらいで,大荒れの天気の割には比較的平穏におさまったようです,
1958年の狩野川台風の上陸(金曜日)の翌日にも平常どおり開催されています。JRAの公式記録で台風による中止が最初に出てくるのは,1961年の第2室戸台風のときです。
なお,中京競馬場は伊勢湾台風で大きな被害を受けています(詳細不明)。
(Mixi日記2005年09月25日09:31そのまんま)
月曜ゴールデン枠の浅見光彦シリーズの浅見光彦の中の人が次々作から速水もこみちとかいうのにかわるそうで,賛否両論(否のほうがはるかに多いかも)のようです。
私は速水もこみちとかいうのをまったく知らないので(なんかで見たことはあるかもしれませんが,記憶にない),とくに意見はありません。それよりも,“永遠の33歳”にもかかわらず最近やたらと老けが目立つ沢村光彦がいなくなるのは朗報だと思ってます。
数年前くらい前,沢村一樹がセンセのヒンシュクを買ったこともあって新しい作品の放送はできなくなったはずですが,中の人がかわるから放送できるようになったのかなあ……。
ただ,もう放送できる作品は残ってないんじゃないかなあ……? と思って,調べてみました。月曜ドラマスペシャル・月曜ミステリー劇場・月曜ゴールデン未放送作品リストです。
- 赤い雲伝説殺人事件
- 白鳥殺人事件
- 「首の女」殺人事件
- 地下鉄の鏡
- 鏡の女
- 透明な鏡
- 美濃路殺人事件
- 終幕のない殺人
- 竹人形殺人事件
- 軽井沢殺人事件
- 恐山殺人事件
- 日光殺人事件
- 鞆の浦殺人事件
- 津軽殺人事件
- 江田島殺人事件
- 横浜殺人事件
- 金沢殺人事件
- 讃岐路殺人事件
- 日蓮伝説殺人事件
- 琥珀の道殺人事件
- 神戸殺人事件
- 琵琶湖周航殺人歌
- 御堂筋殺人事件
- 歌枕殺人事件
- 伊香保殺人事件
- 平城山を越えた女
- 「紅藍の女」殺人事件
- 耳なし芳一からの手紙
- 三州吉良殺人事件
- 上野谷中殺人事件
- 浅見光彦殺人事件
- 博多殺人事件
- 喪われた道
- 鐘
- 「紫の女」殺人事件
- 薔薇の殺人
- 熊野古道殺人事件
- 若狭殺人事件
- 朝日殺人事件
- 透明な遺書
- 箱庭
- 怪談の道
- 幸福の手紙
- 沃野の伝説
- 軽井沢通信
- イーハトーブの幽霊
- 記憶の中の殺人
- 皇女の霊柩
- 遺骨
- 鄙の記憶
- はちまん
- 黄金の石橋
- 氷雪の殺人
- ユタが愛した探偵
- 秋田殺人事件
- 貴賓室の怪人「飛鳥」編
- 不知火海
- 鯨の哭く海
- 箸墓幻想
- 中央構造帯
- しまなみ幻想
- 贄門島
- 十三の冥府
- イタリア幻想曲 貴賓室の怪人II
- 他殺の効用
- 上海迷宮
- 風の盆幻想
- 逃げろ光彦
- 悪魔の種子
- 棄霊島
- 還らざる道
- 長野殺人事件
- 幻香
- 壺霊
- 砂冥宮
- ぼくが探偵だった夏
- 教室の亡霊
- 神苦楽島
- 不等辺三角形
- 風のなかの櫻香
- 黄泉から来た女
かなりいっぱい残っていますね。
ついでに,月曜に加えて火曜サスペンス劇場,金曜エンタテイメント・金曜プレステージでも放送されていない作品のリストは次のようになります。
- 赤い雲伝説殺人事件
- 白鳥殺人事件
- 地下鉄の鏡
- 鏡の女
- 透明な鏡
- 終幕のない殺人
- 軽井沢殺人事件
- 鞆の浦殺人事件
- 江田島殺人事件
- 讃岐路殺人事件
- 琥珀の道殺人事件
- 神戸殺人事件
- 御堂筋殺人事件
- 平城山を越えた女
- 上野谷中殺人事件
- 浅見光彦殺人事件
- 博多殺人事件
- 「紫の女」殺人事件
- 薔薇の殺人
- 若狭殺人事件
- 朝日殺人事件
- 透明な遺書
- 怪談の道
- 幸福の手紙
- 沃野の伝説
- 記憶の中の殺人
- 鄙の記憶
- はちまん
- 氷雪の殺人
- 貴賓室の怪人「飛鳥」編
- 不知火海
- 中央構造帯
- 贄門島
- イタリア幻想曲 貴賓室の怪人II
- 他殺の効用
- 上海迷宮
- 風の盆幻想
- 逃げろ光彦
- 長野殺人事件
- 幻香
- 壺霊
- ぼくが探偵だった夏
- 教室の亡霊
- 神苦楽島
- 不等辺三角形
- 風のなかの櫻香
- 黄泉から来た女
最近の作品はともかくとして,テレビでは放送しにくい作品がけっこうならんでいますね。
『浅見光彦殺人事件』など中の人交代のタイミングで放送するのにピッタリだと思うんですけどね。ただ,このシリーズを知っている人でないとわけがわからないかも。
『赤い雲伝説殺人事件』は原発問題が絡んでいて,舞台は架空の地名になっています。読めばどこがモデルだかはだいたいわかりますが。
架空の地名といえば,『贄門島』もそうです。これもすぐにモデルはわかります。ちなみに,『贄門島』には1923年の関東地震のときの津波や1949年のキティ台風の話が出てきて,私的には興味深い作品でした。お盆のシーンで若くして亡くなった浅見祐子さんの存在が忘れられているのにはいささかショックでしたが。
録画しておいた昨日の水曜ミステリー9「沖縄リゾート コンシェルジュ具志堅陽子の名推理 歪な密室」を見ました。
ストーリーはともかく,話の中にチラッと出てきたルネッサンスリゾートナルトって温泉(秘)大作戦8の舞台になったところですね。
この回はそれまでの傾きかけた温泉旅館の建て直しとは一線を画し,国際ホテルグループの審査を通るためのテコ入れが目的で,いつもとはパターンが違っていました。最後にさつきが「今回はいつもと違っていたからねえ」といっていたのは視聴者の代弁だったような感じです。
ところで,ルネッサンスリゾートナルトはロワイヤルインターナショナルグループから脱退したのでしょうか?(笑)
1922年6月8日にバシー海峡付近に現われた“颱風”は北東に進み,沖縄付近を経て,10日「東京灣及霞ヶ浦附近ヲ過ギテ,十一日金華山沖ニ」(気象要覧)去りました。
この颱風が関東地方を進んでいたころの話です。90年前の今日です。
強風雨のさなかの20時30分ごろ,東京府下南品川町字漁師町(現在の東品川1丁目付近。天王洲アイルの西のほう)で,夫婦が家の中で惨殺されるという事件が起こりました。犯人は妻の元夫。痴情のもつれということですが,いつコピーしてきたのかわからない新聞スクラップでたまたま見つけただけで続報を見ていないので,詳細も犯人が捕まったかどうかもわかりません。
ちなみに,台風のさなかの殺人事件といえば,キティ台風の際の事件があります。台風の暴風雨の中,若い女性が絞殺される | 能天気Express Hyper をご覧ください。
そういえば,内田康夫センセの『平家伝説殺人事件』のおおもとは伊勢湾台風の中で起こった居直り強盗事件ですね。
今日の土曜ワイド劇場は「温泉(秘)大作戦(11) 世界遺産の露天風呂に謎の美女? 熊野古道と那智の滝、パワースポットに渦巻く女の情念!連続殺人!!死体は二度殺された!?」,最近はミステリーとグルメ番組がゴッチャになったようなサブタイトルのことが多かったのですが,今回は伝統的な2時間ミステリー的です。
ちなみに,このシリーズの初期のころ(第3作まで)は“大作戦”にふさわしく,「伊豆稲取で海の宝石ギンデイをゲットせよ」「大分佐賀関で海の奇跡 関サバをゲットせよ」「北海道松前で海の王者本マグロをゲットせよ」といったサブタイトルでした。
「温泉(秘)大作戦」シリーズは典型的なお気楽ミステリーで,お気楽ミステリー大好きな私のもっとも好きなシリーズです。
毎度書いていますが(笑),おおむね次のようなワンパターンです(多少違うことはあります)。ただし,第8作と前作は例外で(傾きかけた温泉宿の建て直しではない),第8作は断崖での殺人以外はほとんど当てはまりませんでしたし,前作は断崖も断崖モドキも登場しませんでした。
- 冒頭,断崖で殺人が起こる。
- 星野さつき(森口瑤子),森田梢(高樹マリア)(第3作までは桜井恵美(星野有香)),島慎之介(東幹久)の3人が建て直す旅館の最寄りの空港または駅から出てくる(第2作はさつきと恵美のみ)。このとき,女性2人がいったん立ち止まって見つめ合う(笑) やがて経営を立て直す旅館に到着し,情報収集のため経験ありの中途採用のふつうの職員として働きはじめる。
- さつきの「女将さん,ちょっといいですか」のあとレトロなロカビリー調のOPが流れる。
- さつきはいったん東京に帰って城ノ内社長(野際陽子)に初見を報告。社長は元刑事の岩田幸平(村田雄浩)に調査を指示する。
- その旅館の重要人物(女将,社長,支配人など)が殺人の重要参考人として連行される
- 岩田が割烹たいらにいる社長に捜査結果を報告し,その足でさつきたちのいる旅館に行く
- 岩田が入浴中のところに女性2人(星野さつきと桜井恵美,または星野さつきと森田梢)がはいってきて,キャーッ!! 最近はキャー!!はなくなりました(第1作にもなかった)。どうせだったら森田梢さんの入浴シーンにして欲しいです(笑) 別に脱げ!!とはいいません。1980年代の土ワイならともかく,今はダメでしょうねえ
- 拘留されていた重要参考人が証拠不十分で戻ってくる
- それをキッカケに3人が身分を明かし,星野さつきの「それでは建て直し作戦をはじめましょう」の鶴の一声で“建て直し作戦”開始。ちなみに,身分を明かすとき,さつき「実は私たちは旅館コンサルタントなんです」慎之介「わかりやすくいえば,温泉宿の仕掛け人です」 旅館コンサルタントより温泉宿の仕掛け人のほうがわかりやすいかどうか,はなはだ疑問です(笑)
- この間いろいろあって犯人逮捕または自首。場所は断崖。犯人は断崖から飛び下りて死のうとするが阻止される。たいていはさつきがひっぱたく
- 慎之介の創作料理が板長に認められる
- 建て直しが成功し,旅館の経営が軌道に乗る
- ドラマの前半に伏線のあるほのぼの系エピソードの続き。最近はないことのほうが多い
- 城ノ内社長が旅館に登場。仕掛け人に次の舞台を指示し「えー,また休みなしですかあ(;_;)??」で終了
レギュラーの行動パターンもほぼ決まっていて,社長が岩田に指示を出すとき岩田は全然関係のない温泉にはいっているし(第6作のみ海水浴場),岩田が最初の報告に来るときは社長は割烹「たいら」で現在建て直し中の温泉あたりの名物料理を食べています。また,さつきは必ず「10年前からの帳簿を見せてください」と 10年前からにこだわっています。これは10年前まで銀行に勤めていたことと関係があるのかも知れません。あとでとってつけたようにいうのなら,はじめから伝えておけばいいのに。
最後の社長の指示と実際に放送される次の舞台が違うのもお決まりだったのですが,前々々々作から一致するようになりました。
1件目の殺人は上に書いたように冒頭かつ“断崖”ですが,2件目以降の殺人のタイミングはさまざま,場所もさまざまです。ただし,旅館内で殺人が起こったことは1回もありません(従業員が犯人だったことはあります)。実際の旅館が舞台なので当たり前といえば当たり前かもしれません。
舞台の旅館は実名のときも仮名のときもあります。
今回の舞台は那智勝浦温泉。なかなか楽しみです。