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お天気,暦,競馬などに関するメモです。以前発行していたメルマガ「能天気Express」のブログ版みたいなものです。

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お知らせ
2008年6月2日以前の記事は他のブログからインポートしたため,画像へのリンクが切れています。画像の元データはどこかにあるはずですが,どれがどの画像だったのかわからなくなっているし,新たにサイズなどを変換するのが面倒なため,問い合わせをいただいても画像を復活させることはしません。まあ,大して貴重な画像があるわけではないですから(笑)

BS日テレのスペシャルセレクションで放送された「L特急さざなみ7号で出会った女」をついさっきまで追っかけ再生で見ていました。

このドラマはかつて火曜サスペンス劇場で放送された単発もので,けっこう印象に残っていて,もう一度見たいと思っていたドラマです。当時はまだ外房線にも内房線にも乗ったことがなく,房総いいなあ……と思ったからかもしれません。ちなみに,房総にはその後,『迷犬ルパンと里見八犬伝』(『南総里見八犬伝』ではなくて(笑))や内田康夫センセの『日蓮伝説殺人事件』の“聖地巡礼”などで何度か行っています。

それから,このドラマについては妙なカン違いをしていました。なぜか女弁護士高林鮎子シリーズのうちのひとつと思い込んでいたのです。のちに偶然西村京太郎の原作を読んでから,どうして西村京太郎原作のドラマが高林鮎子シリーズで放送されたんだろう?――とずうっと疑問に思っていました。間違いがわかったのは数年前に2時間サスペンスの私的なデータベースをつくったときです。

感想: もっと面白いドラマと思っていたんですが,後半がなんかなあ……って感じでした。過去の記憶は美化されますね。

  • 非道残忍(衆人の前に傷馬を銃殺す) (1907年 東京朝日)
  • 各地に強震 震源地は遠州灘 (1944年 読売)
  • JAPANESE CENTERS DAMAGED BY QUAKE (1944年 New York Times)
  • 大たつ巻,東海道を真二つ 1人死に60人重軽傷 130戸に被害 20台が吹飛ぶ (1969年 朝日)

小さな日記につづられた
小さな過去の事でした
私と彼との過去でした
忘れたはずの恋でした

小さな日記」という歌があります。1968年にフォー・セインツというフォークグループが出した,いかにも1960年代という感じのするきれいな曲です。1970年代にはやり出すいわゆるニューミュージックのわけのわからなさや,同じく1970年代に忽然と現われて消えた四畳半フォークの貧乏くささがありません。どうでもいいですけど,四畳半フォークの代表とされるかぐや姫の「神田川」の舞台は三畳ひと間の小さな下宿で,四畳半の広さすらないのは皮肉でしょうか(笑)

「サインはV」で有名な岡田可愛さんも歌っていました。

さて,「小さな日記」の3番――:

山に初雪ふる頃に
帰らぬ人となった彼
二度と笑わぬ彼の顔
二度と聞えぬ彼の声

彼はどうして死んだのでしょう?

詞では「山に初雪ふる頃に」つまり季節的には広い意味でちょうど今ごろ,「帰らぬ人となった彼」とあるだけで,山で死んだとは書いてありません。そこの交差点で飲酒運転の車に轢かれたのかも知れないし(当時は“交通戦争”真っ盛りでした),通り魔に襲われたのかもしれません。

でも,ふつうに考えれば,山に行って帰ってこなかったのでしょう。いわゆる“無言の帰宅”というやつ。おそらく“雪”で滑って転落死したか,天気の急変を読めずに軽装で行って凍死したかということなのでしょう。いずれにしても無謀登山によるパンパカということになります。だから彼とのことは思い出したくもない過去なのかも知れません。

ちなみに,この曲を歌っていたフォー・セインツはのちにフォー・クローバーズという名前で「冬物語」を歌うことになります。同名のドラマ「冬物語」の主題歌ですが,「冬物語」をパクってつくられたのがあのキムチの悪臭漂う腐ったドラマ「冬のソナタ」です。

そののち,フォー・セインツのメンバーのひとり荒木生徳仮面ライダーストロンガーに変身して「天が呼ぶ,地が呼ぶ,風が呼ぶ。悪を倒せと俺を呼ぶ!」と叫んで日本の平和を守り,さらには津上明と名乗って特命捜査課の刑事となり,猛毒の炭疽菌のはいった風船を車に載せ,車ごとコンクリート壁に激突して爆発炎上させるという壮絶な殉職を遂げることになります。

ついでに「小さな日記」と双璧をなすパンパカソング:

もともとはエイトマン……というよりホステス殺しで有名な克美しげるが歌っていた歌です。聞いたことはないのですが,克美しげるはあんまり歌が上手くないこともあり,ダークダックス向きだと思います。

実際に起こったパンパカをもとにしたそうで,以前調べたことがありますが,登山にはもともとなんの興味もないことに加えてパンパカが多すぎるため,ペンディング状態になっています。

252 ネタバレあり | 能天気Express Hyper(“巨大台風直撃”が9月16日なのでそれに合わせて書き換える予定です)でレビューした爆笑映画「252 生存者あり」には,公開前日にテレビで放送された「252 生存者あり episode0」というスピンオフドラマがあります。

録画し忘れて見ることができず,今年の3月に日本映画専門チャンネルで放送されたときに録画しておいたのですが,震災のゴタゴタでほったらかしてありました。ちなみに,録画したのは3月6日で,たしか2回目以降の放送は中止になったはずです。

それで,昨日は土曜ワイド劇場がなかったので(「砂の器」とかいうのが放送されましたが,清張モノはつまらないと相場が決まっているのではじめから見る気なし),DVDを引っ張り出して見てみました。

ドラマの中では語られていないのですが(ドラマの中のポスターなどを見ればわかるようにはなっている),映画(2008年)の2年前が舞台のようです。

兵庫県南部地震で両親を失った早川勇作と,新潟県中越地震で倒壊した家屋に閉じ込められ(このときのショックで「狭いよ,暗いよ,恐いよ」の面堂終太郎のようなトラウマが残っている)第8方面本部ハイパーレスキュー隊の篠原兄弟に救助された経験をもつ西村純が主役です。2人の対立軸を中心に展開するあたり,最初の「海猿」やいまテレ朝で放送中の「陽はまた昇る」と似ています。さらに最後のほうで規則を破って訓練生を救助に向かわせるところなど,「海猿」とまったく同じです。

とまあ,設定はありがちですが,よくまとまっていて本編の「252 生存者あり」よりはるかにおもしろいです。

ドラマの後半,飯田橋駅近くにあるCANAL CAFE(よくドラマのロケに使われるが,料金高め,味は??)で地震雲を見たと気象庁に電話をかける頭のおかしいねーちゃんが,本編映画ではなぜか気象庁本庁の予報部に勤務していて,いろいろ出しゃばって救出活動を引っかき回すことになります。

今日の土曜ワイド劇場は「温泉(秘)大作戦(10) 豪雪青森・浅虫温泉! 美人料理長が振舞う極上海の幸!! 老舗旅館に生まれた兄弟の壮絶人生と連続殺人の悲劇」,例によってミステリーとグルメ番組がゴッチャになったようなサブタイトルです。

初期のころ(第3作まで)は“大作戦”にふさわしく,「伊豆稲取で海の宝石ギンデイをゲットせよ」「大分佐賀関で海の奇跡 関サバをゲットせよ」「北海道松前で海の王者本マグロをゲットせよ」といったサブタイトルでした。

もともとは4月に放送予定だったのですが,0311の影響で放送が延期されたようです。以前,このシリーズの第4作「能登半島輪島を巡る究極のズワイガニと伝統の技輪島塗の美に隠された連続殺人の謎!」が能登半島沖地震(2007年)の影響でやはり放送延期になったことがあります。

「温泉(秘)大作戦」シリーズは典型的なお気楽ミステリーで,お気楽ミステリー大好きな私のもっとも好きなシリーズです。

毎度書いていますが(笑),おおむね次のようなワンパターンです(多少違うことはあります)。ただし,前々作の第8作は例外で(傾きかけた温泉宿の建て直しではない),断崖での殺人以外はほとんど当てはまりません。

  1. 冒頭,断崖で殺人が起こる。
  2. “温泉宿の仕掛け人”星野さつき(森口瑤子),森田梢(高樹マリア)(第3作までは桜井恵美(星野有香)),島慎之介(東幹久)の3人が建て直す旅館の最寄りの空港または駅から出てくる(第2作はさつきと恵美のみ)。このとき,女性2人がいったん立ち止まって見つめ合う(笑) やがて経営を立て直す旅館に到着し,情報収集のため経験ありの中途採用のふつうの職員として働きはじめる
  3. さつきの「女将さん,ちょっといいですか」のあとレトロなロカビリー調のOPが流れる。
  4. さつきはいったん東京に帰って城ノ内社長(野際陽子)に初見を報告。社長は元刑事の岩田幸平(村田雄浩)に調査を指示する。
  5. その旅館の重要人物(女将,社長,支配人など)が殺人の重要参考人として連行される
  6. 岩田が割烹たいらにいる社長に捜査結果を報告し,その足でさつきたちのいる旅館に行く
  7. 岩田が入浴中のところに女性2人(星野さつきと桜井恵美,または星野さつきと森田梢)がはいってきて,キャーッ!! 最近はキャー!!はなくなりました(第1作にもなかった)。どうせだったら森田梢さんの入浴シーンにして欲しいです(笑) 別に脱げ!!とはいいません。1980年代の土ワイならともかく,今はダメでしょうねえ
  8. 拘留されていた重要参考人が証拠不十分で戻ってくる
  9. それをキッカケに3人が身分を明かし,星野さつきの「それでは建て直し作戦をはじめましょう」の鶴の一声で“建て直し作戦”開始
  10. この間いろいろあって犯人逮捕または自首。場所は断崖。犯人は断崖から飛び下りて死のうとするが阻止される。たいていはさつきがひっぱたく
  11. 慎之介の創作料理が板長に認められる
  12. 建て直しが成功し,旅館の経営が軌道に乗る
  13. ドラマの前半に伏線のあるほのぼの系エピソードの続き。ないことのほうが多いかも
  14. 城ノ内社長が旅館に登場。仕掛け人に次の舞台を指示し「えー,また休みなしですかあ(;_;)??」で終了

レギュラーの行動パターンもほぼ決まっていて,社長が岩田に指示を出すとき岩田は全然関係のない温泉にはいっているし(第6作のみ海水浴場),岩田が最初の報告に来るときは社長は割烹「たいら」で現在建て直し中の温泉あたりの名物料理を食べています。また,さつきは必ず「10年前からの帳簿を見せてください」と 10年前からにこだわっています。これは10年前まで銀行に勤めていたことと関係があるのかも知れません。

最後の社長の指示と実際に放送される次の舞台が違うのもお決まりだったのですが,前々々作から一致するようになりました。

1 件目の殺人は上に書いたように冒頭かつ“断崖”ですが,2件目以降の殺人のタイミングはさまざま,場所もさまざまです。ただし,旅館内で殺人が起こったことは1回もありません(従業員が犯人だったことはあります)。実際の旅館が舞台なので当たり前といえば当たり前かもしれません。

舞台の旅館は実名のときも仮名のときもあります。

今回の舞台は青森県浅虫温泉。ここもよくミステリーに登場しますね。

  • 台風で売れるカン詰 (1956年 朝日)
  • 血ぬられた海水浴 きのうごった返す海の明暗二重奏 ヘリコプター満員の海へ墜落 由比ヶ浜 死者2,重軽傷10名だす (1953年 神奈川新聞)
  • 立秋も名ばかり 近年稀に見る今夏の暑さ 去年より平均六分高い 農作物は至極上等 (1923年 東京朝日)
  • 山が崩壊して十六名惨死す 足柄上郡大又沢山中の人家四十戸埋没す 在郷軍人青年團等急行 (1922年 東京朝日)
気象:関東甲信、東海が梅雨入り 2番目、3番目の早さ - 毎日jp(毎日新聞)より一部引用:
関東甲信は1951年の統計開始以降で、63年の5月6日に次ぐ2番目、東海は3番目(タイ)の早さという。

11時過ぎから今年の関東甲信地方の梅雨入りは史上2番目の早さ……というツイートで溢れかえっていました。でも,ちょっと考えてみると,1963年の5月6日や2008年の5月29日は確定値で,今年の5月27日はまだ暫定的なものです。比べてもあんまり意味はないのでは?

1963年の関東甲信地方の梅雨入り発表は実は5月28日でした。そうです,発表された日で比べると,今年が最も早い可能性があるのです。

梅雨入り・梅雨明けの日の確定値はいつでもどこでも見られますが,発表された日を調べるのは意外と面倒です。それでも最近のは新聞を調べればすぐにわかりますが,40年以上も前になると新聞の扱いも大きくはなく,毎日のように掲載されている凶悪事件や珍しい事件の記事に関心が移ってしまいます(笑) そういうわけで,すべての年について調べてあるわけではないので,“可能性”としかいえません。

興味のある人は調べて,ぜひ教えてください(笑)

どうでもいいけど,世にいうお天気キャスターでこういうネタを持っている人がいないらしいことが不思議。まあ,東京電力みたいに隠しているのかもしれないですけど(笑) でも,基本的に目立ちたがり~が多いですからねえ……。